長倉穣司 (トランペット奏者) Webサイト

1-(3) 手品の種

私がレッスンを通じて伝えようとしていることは、いわば手品の種のようなものです。

トランペットはこうやって音を出すのものなのだ、つまり、この手品は種がこうなっているから手品になるんだ、ということがわかっていない人は、スランプに陥ってもなかなか抜け出せないものです。種がわかっている人はスランプから抜けだす方法がおのずとわかります。

しかし手品の種がわかったら手品が出来るようになるでしょうか。お客様に手品を華麗に見せることが出来るでしょうか。種を悟られずに手品を見せるには、それなりの訓練が必要でしょう。
楽器を効率よく鳴らすということには、それと似たところがあります。

「手品の種がわかることと、手品が出来ることは違うのだよ!」