長倉穣司 (トランペット奏者) Webサイト

4-(1) 半音で動く意味

譜例の音形は中低音域での半音の動きです。これは効率よく音を出すための大原則の2つ目である「音域にかかわらず同じアンブッシュアで吹くこと(ダブルアンブッシュアにならないこと)」を実現するための訓練、その第一歩です。

中低音の、無理なく音を出せる音域で、まずは半音だけ音が変わる形で、アンブッシュアを変化させずにピストンの動きだけで音を変える、という感覚を確認します。

譜例を演奏するにあたり唇、舌、口内、喉、何も変化させません。息も音の変わり目で段差をつけたりせず、同じ調子で吹き続けます。この音域で、たった半音であれば、それが可能なはずです。

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1.ロングトーン 譜例
以下の楽譜は省略してあります。「楽譜「1.ロングトーン」のページを参照してください。