長倉穣司 (トランペット奏者) Webサイト

3-(4) 「力を抜くこと」と「必要最小限の力」

必要最小限の力で行おうとして、力を抜きすぎてしまうことがあります。必要最小限の力と、力を全く使わないこととは違います。

必要最小限の力で演奏している人を見ると、とてもリラックスしていて、あまり力を使っていないように見えることがあります。しかし、それは力が入っていないのではなく、筋力の均衡により口周辺に適度な緊張が維持され、安定感がもたされているためにそのように見えるのです。

逆に筋肉が緊張して「力が入っている」と見える場合は、筋肉の緊張が、緊張すべきでない場所に、正しくない種類、量、長さで続いていることがあります。

必要最小限の力による吹き方は、「正しい力による楽な吹き方」により鍛えられた結果なのです。

バズィングのメニューの次は、楽器でのメニューに進みます。
(以下のメニューに進む前に、口慣らしに少し音を出しても構いません。しかし、あくまでもまだウォームアップの初期段階ですから、小さな音で中低音をほんの短時間吹くにとどめます。)

トランペット・イメージ