ここでのリップスラーにおいても、注意事項は今までと同じです。息の通り道が適度に狭いことを維持しつつ、必要最小限の変化で音を変えていけるよう練習します。息の通り道が狭いことによりリップスラーが行いやすくなるはずです。
また、これまでと同じように、音が上下することで音に対する意識までも上下させてはいけません。音はあたかも一直線上にあるように意識し、音の変わり目もポルタメントするように音程が経過して変わるのではなく、スパッと変わることを目標とします。
リップスラーが出来ない場合は、楽譜の1フレーズの中で同じことが3回繰り返される内の1回を取り出して「Tu」でタンギングして、以降は楽譜通り3回のフレーズをリップスラーで行ってみます。こうして舌の位置や息の通り道の狭さをあらかじめ意識しておくことで、リップスラーが行いやすくなると思います。これはリハーサルマークIのリップスラーも同じです。
なお、リップスラーの前には必ず1~2分の休憩を置きます。(リハーサルマークHとIの前)